NISABUYING NOTE / 2026.08.04
NISA / TWO-FUND DECISION REPORT

PERだけでは買い時を決めない
不足比率ならSBI高配当を補う。

最近の基準価額低下は、株式そのものの急落よりも円高の影響が大きい状態です。SBI・S・米国高配当の投資先は米国ETFのSCHDであり、SBIホールディングス等の企業価値とは無関係です。高配当側が目標比率を下回る場合に限り、50万円を分割して補うのが基準案です。

01 / SNAPSHOT

現在地を数字で確認

基準価額は2026年8月4日。SBIは分配金込みの成績と、分配落ちを含む基準価額を分けて見ています。

eMAXIS Slim 全世界株式

37,510円

7月は円高の影響で小幅下落。長期上昇トレンドは維持していますが、全世界株の株価水準自体は高値圏です。

7月実績−1.30%
年初来+12.42%
1年間+33.34%
高値から−2.65%
SBI・S・米国高配当株式ファンド

12,431円

7月は上昇したものの、7月29日の高値から急反落。8月4日は前日比+1.31%まで戻しました。

7月実績+3.55%
年初来※+23.76%
1年間※+39.73%
高値から−4.74%

※税引前分配金再投資ベース。基準価額だけでは年初来+21.85%、1年+35.16%。

!
「最近落ちた」は正しい。ただし、まだ深い調整ではありません。

オルカンは52週高値から2.7%、SBI高配当は4.7%の下落。一般に「明確な調整」と呼びやすい10%下落には届いていません。

02 / MOVEMENT

最近の下落は、何で起きたか

6月30日を100として、円建て基準価額の変化を比較。次に、米国ETFのドル建て値動きとドル円を分解します。

直近1か月の基準価額

6月30日=100。SBI高配当は7月後半に上昇した後、円高で反落しました。

過去1年の累積リターン

2025年7月末=100。SBIは税引前分配金再投資、オルカンは基準価額で比較。

全世界株 / 7月実績

株価下落と円高が重なった

ACWI(ドル)
−0.34%
ドル円
−1.50%
概算・円換算
−1.84%

6月30日から7月31日。実際のオルカン基準価額は−1.30%。評価時刻や連動誤差により概算と差が出ます。

米国高配当 / 7月実績

SCHDの上昇が円高を上回った

SCHD(ドル)
+5.55%
ドル円
−1.50%
概算・円換算
+3.96%

6月30日から7月31日。実際のSBI基準価額は+3.55%。その後、7月31日から8月4日の−1.61%は円高の影響が中心です。

03 / VALUE

PERは投資先株式の参考値

SBIや運用会社のPERではなく、SCHDとACWIの組入株式の加重PERです。投資対象も算出元も異なるため、低い方をそのまま「割安」とは断定しません。

投資先の評価水準

SCHDはACWIより低PER・高配当ですが、これは米国大型バリューへの偏りも反映します。買い時の単独判定には使えません。

参考単純比較に注意

チャート上の安さ

ACWIは52週高値から0.3%、SCHDは1.2%しか下がっていません。米国株そのものは高値圏です。

中立底値感なし

ポートフォリオ適合

高配当側が目標比率を下回り、オルカン積立を継続中なら、新規資金をSBIへ寄せる合理性があります。

SBI補正向き
04 / COMPARE

比較するとこうなる

オルカンは世界分散、SBI高配当は配当と米国大型バリューへの傾斜が特徴です。高配当を足す判断は「割安だから」ではなく、目標配分と投資方針で決めます。

判断軸eMAXIS Slim 全世界株式SBI・S・米国高配当今回の優位
組入株式PER24.98倍(ACWI、8/3)18.41倍(SCHD、6/30)参考値
配当利回り1.43%(12か月)3.30%(TTM)SBI
52週高値からACWI −1.27%SCHD −0.97%ほぼ同じ
分散約2,235銘柄・世界約103銘柄・米国のみオルカン
主な偏り米国63%、情報技術30%ヘルスケア21%、生活必需品20%目的次第
直近RSI(14)ACWI 53.3 / 中立SCHD 71.9 / 買われすぎ待ち余地
重要な読み方

SBIホールディングスやSMBCなど金融会社のPERは、この比較には関係ありません。ここで見ているのは投資先のSCHDと、オルカンの近似対象ACWIの組入株式です。しかも両者は構成も算出元も違うため、PER差は補助材料にとどめます。

05 / ACTION

50万円の基準案

前提は、生活防衛資金とは別・5年以上保有・現在の高配当比率が目標未満・オルカン積立は継続、です。

SBI高配当へ、20・15・15万円

¥500,000
TRANCHE 01 / NOW
20万円

現在値付近で投入。円高により1週間前よりドル資産を買いやすくなった分を確保。

TRANCHE 02 / −3%
15万円

基準価額12,050円前後、または2〜3週間経過した時点で投入。

TRANCHE 03 / −6%
15万円

基準価額11,700円前後、または4〜6週間経過した時点で投入。

価格条件に届かなければ、期限条件で機械的に投入。今すぐ全額を入れないのは、SCHD自体が52週高値付近かつRSI71.9だからです。

目標比率から逆算する

現在の評価額を入力すると、50万円を全額投資した場合に目標比率へ近づく配分を計算します。入力値はブラウザ内だけで処理されます。

評価額を入力してください。
目標比率に必要なSBI追加額を0〜50万円の範囲で計算します。
06 / CAUTIONS

判断を変える条件

次の条件に当てはまるなら、上の基準案をそのまま使わない方がよいです。

高配当比率がすでに30%超

米国大型バリューへの偏りが強くなるため、追加はオルカンか現金を優先。

分配金を使わず全額再投資する

税・複利・分散の単純さでは、無分配のオルカンが中核として扱いやすい。

3年以内に使う可能性がある資金

どちらも株式100%であり、買い時判定より現金確保を優先。

さらに円高になると考える

両ファンドとも為替ヘッジなし。円高が続けば米国株が上がっても円建て基準価額は下がり得ます。

米国集中を増やしたくない

オルカン自体が米国約63%。SBI追加は米国比率をさらに引き上げます。

分配金=利益とは限らない

分配金は信託財産から支払われ、支払日に基準価額を下げる要因です。比較は分配金再投資ベースで行います。

07 / SOURCES

データと計算方法

取得日:2026年8月4日。ETFと為替のテクニカル値は公開日次価格から計算し、公式ページの当日値と照合しました。